【替抱稲丸】
**稲紋 抜粋**
鈴木一族と伏見稲荷の定紋
日本第二の大姓”鈴木”一族の代表家紋。熊野神社に奉仕する神官、氏子などに用いられ『熊野権現縁起』に「祖神を勧請したとき、稲穂を奉って”穂稲”の性を賜った。この穂稲は鈴木ともいう」とある。鈴木は”ススキ”の当て字で、ホズミと同義の積んだ稲穂をいう。
また京都・伏見稲荷の神紋としても著名。稲荷は稲生りの意で、祭神は倉稲魂神(うかのみたまのみこと)。全国に三万社以上の分社がある。
イネは古来から日本人の主食であり、五穀の中でも、”嘉穀”と称された。秋には新穀を神に供えて感謝するとともに、”五穀豊穣”を祈願する宮州が続いている。天皇みずからが、紙に初穂を捧げる新嘗祭や、伊勢神宮の新嘗祭など国家的行事に発展、戦後は「勤労感謝の日」となった。
稲紋は、稲穂を束ねて丸形にしたものが基本パターン。稲の丸、抱き稲を図案化して、蝶、鶴、菱形にアレンジしたものや、抱き稲の中に他の家紋を組み合わせたものも多い。
ポピュラーなところでは、穴のあいた「五円硬貨」の”水に稲穂”がある。
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